2008年06月17日(火) 12時14分
佐藤ゆかり、今度は永田町でカネ集めパーティー(オーマイニュース)
今度は永田町で“ゆかりスマイル”だ。
東京5区へ転出した衆議院議員・佐藤ゆかり氏が6月11日、政治資金パーティー「佐藤ゆかりを励ます会」を開催し、「再スタートを応援してください」と支持を訴えた。
小泉元首相が登場した先の集会に続いて、今回も注目はゲスト陣。渡辺喜美行革担当相、町村信孝官房長官、山崎拓前自民党副総裁、そして「TPL」こと「東京プロジェクトレディース」の小池百合子前防衛相、猪口邦子元少子化担当相が駆けつけ、華を添えた。
「女性による女性のための政治を行いたい」
小池と猪口は語る。
来る次期衆院選を睨(にら)み、佐藤に東京10区が地盤の小池、東京比例区の猪口と、東京を地盤とする女性議員が共同戦線を張る格好だ。
来月には『東京WOMEN大作戦』との題名の本を出版する予定で、小池が環境、猪口が少子化、佐藤が金融・経済とそれぞれの得意分野で筆を振るう。そもそもは『東京女子大作戦』という名前を考えていたが、小泉純一郎元総理の「東京女子大の本みたいだ」との指摘を受けての改名であることを小池が漏らす。
会場は黒山の人だかり。佐藤の以前の選挙区である岐阜からも支援者がかけつけるなど、パーティーは大成功に思われた。佐藤は米国の大学院を卒業し、外資系証券のエコノミストも務めたきらびやかな経歴の持ち主でもある。さらに「ゆかりタン」との愛称もあり、三重や愛知から声がかかっていたほどの知名度の高さもある。
しかし、そのまま「選挙で勝てる」となるのかは疑問である。
司会者からも「キーマン」として紹介された東京5区前任の小杉隆元文相の存在がネックとなるのだ。
匿名を条件に自民党員が語る。
「2006年12月、マスコミにも大きく報じられたように、小杉さんの奥さんがあっちこっちに18億円もの借金をした。債権者は260人にのぼり、その大半は自民党支持者や企業によるもの。夫人はさっさと自己破産をし、小杉さんも知らん顔を決め込んでいる」
「その借金問題によって5区の自民支援体制はガタガタ。今年3月末、小杉さんの管財人から債権者へと『4%支払います』と通達があった。例えば100万円貸していた人は4万円、1000万円で40万円返済する、という驚きの通達だった」
「支援者たちは『一切、選挙は手伝わない』と怒りが収まらない。案の定、先月の演説会も昔からの目黒の支持者は顔を見せず、世田谷や佐藤事務所経由の自民支援者が中心だった」
そしてこう指摘する。
「民主党の候補がこのまま手塚よしお氏であれば、彼にもスキャンダルがあり、勝てるかもしれない。でももし候補差し替えで参議院から蓮舫氏が来たら危ない。彼女は目黒区に住み、知名度もある。『女性対決』としてマスコミも盛り上がるだろうし、投票率が上がってしまえば公明党の組織票も役立たない」
TPLをはじめ、にぎやかな話題を提供するが、ゆかりタンの足下は定まらないようである。
(記者:岩崎 大輔)
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