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2008年06月17日(火) 11時46分

パラフォトワークショップに参加オーマイニュース

 15日(日)神奈川県・横浜市にある「障害者スポーツ文化センター・横浜ラポール」にて「パラフォト2008北京取材プロジェクト・ワークョップ」の第4回が開催された。

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 このワークショップは、「北京パラリンピックを取材したい」というフォトグラファー、ライターの以外にも、普段から障がい者スポーツに興味がある方に向けたジャーナリスト講座で、「NPO法人国際障害者スポーツ写真連絡協議会(通称「パラフォト」)」が主催・運営してきた。3月16日から、毎月1回(全4回講座)のペースで開催して、今回が最終回となった。

 過去、3回のワークショップでは、ジャーナリストで早稲田大学川口芸術学校副校長の高橋恭子さんや同講師の角井英司さん、2002年ソルトレークパラリンピックで、アルペン日本代表監督を務めた山川洋さんなどを講師に迎え、障がい者とスポーツについてレクチャーを受けながら参加者は、北京取材に向けて各自企画を考えてきた。

 また、前回のワークショップでは、インタビュー取材・写真撮影の練習を兼ねて、実際に北京パラリンピックに出場する水泳日本代表の河合純一選手とボッチャー競技の2選手にグループインタビューをして、北京取材に向けて準備を重ねてきた。今回は、総まとめとして8名の参加者が今までの成果を発表するワークショップとなった。

 参加者の1人である近松温子さんは、初めてパラリンピックに出場するマラソンの伴走者、永井さんにスポットをあてて現在、取材している。永井さんの取材を通じて、走りたくても伴走者が足りず走れない、障がい者ランナーがいること、伴走を教える教室が多く開催されていることがわかり、日本には伴走者足りないことを今後も訴えていきたいと話していた。

 同じく、参加者の渡辺陽子さんは、学生時代バスケットボールをしていた経験から、車いすバスケットボールを取材してきた。今回は動画で先月、北海道でおこなわれた日本代表の合宿の模様を伝えた。

 まだ、日本では障がい者スポーツは社会的に整備されていないのが現状だ。各競技の協会の中には、障がい者スポーツのカテゴリーがない協会もある。今回の参加者の発表からも、障がい者スポーツを広く伝えたいとの思いが伝わってきた。

 この会の代表の務める佐々木延江さんは、今回のワークショップを終えて、「初めてのワークショップでしたが、ライターとして活躍されている方も初心者の方も、一緒になってディスカッションして、企画が完成していくのが見えました。今後は北京の本番に向けて、「ファンのメディア」として、パラリンピックを伝える側として、本番に向けて準備を進めていきたい」と語ってくれた。

 前回、アテネ大会同様に、多くのメダル獲得が期待されている、北京パラリンピック。今後は、写真展開催やパラリンピックの最新の情報などパラフォトのホームページで随時配信をしていく予定だ。

(記者:小宮山 圭祐)

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