14日の岩手・宮城内陸地震の影響で、「平泉の文化遺産」として世界遺産登録を目指す中尊寺(岩手県平泉町)本堂内部の白壁の一部にひびが入ったり、境内の石灯籠(高さ約2メートル)3基が倒れるなどの被害が出た。国宝の金色堂や仏像などに被害は確認されていない。
県生涯学習文化課によると、中尊寺近くの毛越寺(同町)でも仏像の腕1本が壊れるなどしたが、特別名勝の庭園に被害はなかったという。
岩手県や平泉町などは中尊寺金色堂を中心に、奥州藤原氏が12世紀に造った建造物や史跡などで構成する「平泉の文化遺産」の世界遺産登録を申請している。