宮城県栗原市栗駒地区の避難所では、岩手、宮城両県の栗駒山周辺で孤立状態となったバス旅行者や温泉旅館の宿泊客ら約50人が不安な一夜を過ごした。
テレビが置かれた50畳の和室では、被災者たちが不安げな表情を浮かべ、震災を伝えるニュースを見つめた。午後8時前には弁当が配られ、子供たちはうれしそうに揚げ物などをほおばっていたが、敷かれた布団で休まず、車座になって話し込む大人の姿も。
栗駒山の宮城県側のふもとにある沼倉耕英地区の男性(82)は「なかなか気が休まらない。布団で横になっても眠れない」とぽつり。同地区の小学4年大場優輝君(9)も「家には戻れる状況じゃなさそうだし、いつまでこういう生活をするのだろう」と心配そうにつぶやいた。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080614-OYT1T00885.htm