全国植樹祭出席などのため天皇、皇后両陛下は14日秋田県入りしたが、陛下は皇居を出発する前、侍従長を通じ「(岩手・宮城内陸地震の)災害対策を優先してほしい」と県側に配慮する気持ちを伝えられた。
予定通り訪問したが、寺田典城知事や県警本部長らは大館能代空港での出迎えや、訪問先への同行を取りやめ、同日夕、宿泊先の大館市内のホテルで両陛下と合流。陛下から「しっかりやってくれてありがとう」とねぎらいの言葉を受けたという。
両陛下は訪問先の北秋田市で、随行の吉村博人警察庁長官から東北地方全体の被害状況の説明を受けた。
午後には大館市の知的障害者施設「道目木更生園」を訪問。道具を使った体操や注射器の部品の分別作業を見て「どんなことが一番楽しいですか」などと入所者一人一人に声を掛けて回った。