岩手・宮城内陸地震で14日、東北地方の一部地域で固定電話が不通になったり、電話が集中してつながりにくくなったりしたほか、携帯電話の通話ができなくなるといった被害が出た。NTT東日本や携帯電話各社は復旧作業を急いだ。
NTT東日本によると、宮城県栗原市の一部で通信ケーブルが断線し、119回線の固定電話が不通になった。同日中の復旧は難しいという。
携帯電話は、NTTドコモの基地局4局、KDDI(au)の2局がそれぞれ機能停止し、秋田県湯沢市と栗原市の一部で電話などができなくなった。その後、一部の基地局が復旧したが、栗原市では依然通話が不可能。ソフトバンクモバイルの基地局も停止し、栗原市と宮城県登米市の一部で通信ができない状態が続いた。
基地局と交換機を結ぶ伝送路の切断や、停電による基地局設備の電池切れが原因という。