2008年06月14日(土) 16時07分

岩手・宮城内陸地震　新幹線３本立ち往生　ライフラインにも影響（産経新聞）

　岩手・宮城内陸地震の影響で１４日、両県を中心とする広い範囲で新幹線など交通機関が大きく乱れ、停電や断水などライフラインにも被害が広がった。

　ＪＲ東日本は東北、秋田、山形新幹線と周辺の在来線で運転を見合わせた。東北新幹線は地震の影響で送電がストップ。仙台−古川、一ノ関−水沢江刺で、やまびこ４６号など新幹線３本が立ち往生。同社は乗客計約２０００人の救出をはじめ、乗客約３００人が線路に降り、保守作業用の出入り口まで歩き、バスで駅へ向かった。同社によると、東北新幹線の東京−仙台は午後に運転再開をしたが、ほかは再開のめどは立っていない。

　高速道路は東北、秋田、山形自動車道の一部区間で通行止め。山形道の山形蔵王インターチェンジ近くで長さ約１００メートルの亀裂、秋田道の湯田−横手でも路面に長さ約１０メートルの亀裂が入った。空路は平常通り運航しているという。

　官邸対策室などによると東北管内で約２万９０００戸が一時停電。岩手、宮城、山形県では水道管破裂や水漏れが起きた。

　震源地周辺では電話がつながりにくい状態が続き、携帯電話各社が運営する災害伝言ダイヤルの利用者数が伸びているという。都市ガスの供給への支障やＬＰガスの被害の情報はない。仙台市ガス局によると、ガス漏れ３件、メーター停止約２２０件などの通報があったという。１４日に仙台市のクリネックススタジアム宮城で行われる予定だったプロ野球の楽天−巨人は地震のため、中止となった。

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