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2008年06月14日(土) 12時26分

2人死亡、100人以上けが 岩手、宮城で震度6強東京新聞

 14日午前8時43分ごろ、東北地方で強い地震があり、岩手県の奥州衣川と宮城県栗原一迫で震度6強を記録した。警察庁などによると2人が死亡、1人が心肺停止。岩手、宮城県で少なくとも100人以上がけがをした。被害はさらに広がる可能性がある。橋が落下、民家が倒壊するなど深刻な被害も出ている。岩手県知事は陸上自衛隊に災害派遣を要請した。気象庁は「平成20(2008)年岩手・宮城内陸地震」と命名した。

 東京電力や東北電力によると、福島第一、第二原発、女川原発に異常はない。

 各地の消防によると、岩手県警によると、奥州市でバスが土砂に埋まり、17人が出られなくなっている。

 岩手県奥州市の胆沢ダム工事現場では落石で意識不明の重体。

 奥州市の玉里保育所ではガラスが割れ、園児7人が負傷。仙台市の仙台医療センターによると、橋の上でバスが横転し二十数人がけがをした。宮城県名取市の道路を走行中のバスが地震でバランスを崩し、乗客ら約20人が頭を打つなどのけが。

 気象庁によると、震源地は岩手県内陸南部で、震源の深さは約10キロ。地震の規模はマグニチュード(M)7・0と推定される。その後も震度5弱など余震とみられる揺れが続いた。

 JR東日本によると、東北新幹線は仙台—一ノ関間で通電しない状態で、大宮—八戸間が運転休止中。仙台市地下鉄は、地震のため全線で運転を見合わせた。

 気象庁はこの地震で、地震の大きな揺れの直前に予想震度を発表する緊急地震速報を出した。

(共同)

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008061490084953.html