2008年06月14日(土) 11時33分
<東北地震>岩手、宮城で震度6強 2人死亡68人重軽傷(毎日新聞)
14日午前8時43分ごろ、東北地方で強い地震があり、岩手県奥州市と宮城県栗原市で震度6強、北海道から愛知県までの広い範囲で震度6弱から1の揺れを観測した。気象庁によると、震源地は岩手県内陸南部で、震源の深さは約10キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は7.0と推定される。この地震で、午前11時15分現在の毎日新聞のまとめでは、2人が死亡、68人が重軽傷。がけ崩れなどが多発しており、被害はさらに拡大する見通しだ。
気象庁はこの地震を「平成20年(2008年)岩手・宮城内陸地震」と命名した。
岩手県一関市役所によると、同市東山町松川の千葉友三さん(60)が地震で家を飛び出したところをトラックにはねられ死亡。福島県警いわき南署などによると、福島県いわき市小浜町の海岸でがけ崩れがあり、釣りをしていた同市勿来町窪田、石井道隆さん(55)が落石に当たり海に投げ出されて死亡した。
一関市によると、同市真湯など4地区が、がけ崩れなどで道路が寸断されたため、少なくとも111人が孤立している。
被災地上空を飛んだ陸上自衛隊ヘリコプターからの情報では、宮城県栗原市一迫川上流の山間地で、山肌に大小の斜面の崩落があり、両岸から土砂が流れ込み、川がせき止められている地点が確認されているという。崩落地点から南東方向の川の下流には花山ダムと栗原市街地がある。
JR東日本によると、午前10時半現在、東北、山形、秋田の3新幹線は全線で運転を見合わせている。脱線事故やけが人はいない。はやて・こまち1号と4号が仙台−古川間で、やまびこ46号が一関−水沢間で、乗客を乗せたまま停車している。在来線も岩手、宮城、秋田の3県内で運転見合わせている模様という。
高速道路は東北道が花巻−福島飯坂、秋田道が横手−北上、山形道が村田−山形蔵王で通行止めになっている。空の便は東北の一部空港が一時閉鎖されたが、ダイヤに影響はない模様。
ライフラインでは、岩手、宮城県両県で約2万6000戸が停電し、大衡村の北部工業団地で水道管が漏水した。県内でガス漏れの情報もある。岩手県によると、金ケ崎町内で水道管が破裂し、道路が冠水している。
気象庁によると、14日午前10時現在、有感の余震は計41回。午前9時20分には宮城県大崎市で震度5弱を観測した。同庁は「今後もマグニチュード6、震度6弱程度の余震が起こる可能性がある」と予想し、「揺れの強かった地域では土砂災害や家屋の倒壊などで被害が拡大する可能性があるので十分注意を」と呼びかけている。
【関連ニュース】
イージス艦事故:「レーダー記録の常時保存を検討」防衛相
電子マネー:利用者保護へ新ルール…金融審が議論開始
東北地震:岩手、宮城で震度6強、2人が死亡
JRコンビニが中学生に酒販売
http://mainichi.jp/enta/travel/green/experience/news/20071221org00m100016000c.html?inb=yt
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080614-00000042-mai-soci