十四日午前八時四十三分ごろ、東北地方で強い地震があり、岩手県の奥州衣川と宮城県栗原一迫で震度6強を記録した。
気象庁によると、震源地は岩手県内陸南部で、震源の深さは約一〇キロ。地震の規模はマグニチュード(M)7・0と推定される。その後も震度5弱など余震とみられる揺れが続いた。
宮城県栗原市の消防本部によると、地震で少なくとも六人のけが人が出ている。岩手県一関市消防本部によると、地震で同市厳美町の民家が倒壊、一人が負傷したとの情報がある。
JR東日本によると、東北新幹線は仙台—一ノ関間で通電しない状態で、大宮—八戸間が運転休止中。仙台市地下鉄は、地震のため全線で運転を見合わせた。東京電力や東北電力によると、福島第一、第二原発、女川原発に異常はないという。
仙台市内の河北新報ビル内の共同通信では、強い縦揺れの後、大きな横揺れがあり、机の上の書類が落ちるなどした。
気象庁はこの地震で、地震の大きな揺れの直前に予想震度を発表する緊急地震速報を出した。
【写真説明】地震の影響で列車が不通となり、乗客らに事情を説明する駅員=14日午前9時30分、JR仙台駅