2008年06月12日(木) 16時56分
“少林寺”ブランドで20億円を稼ぐCEO住職Shi Yongxin 釈永信/少林寺住職(COURRiER Japon + hitomedia)
数か月前、中国内で「少林寺が株式公開する」という報道が流れた。少林寺側はすぐに否定したが、こういった噂が流れる背景には、少林寺30代目住職である釈永信の特異な“手腕”が関係している。
彼は少林寺が法人登録した直後の99年に34歳の若さで住職となった。中国史上初めてMBAを取得した僧侶である彼は、大規模なカンフーショーや、「少林寺」の商標登録およびグッズ販売などを展開し、今では年間約20億円を稼ぐという。
また、国内では運転手つきのジープを乗り回し、飛行機で世界中を飛び回る上、ハリウッドの有名人とも付き合いがあるなど、プライベートが「僧侶らしくない」ことでも知られている。
彼が17歳で入門した頃の少林寺は、僧侶も少なく、文化大革命の影響で寺は壊れかけ、やることといえばやせ細った畑を耕すくらいだった。そのため釈が少林寺ブランドを利用することによって、寺を建て直し、少林寺の名を世界中に広く知らしめるのに成功したという評価もある。その反面、「政治和尚」「経済和尚」などと揶揄されることもある。
釈は「僧侶の仕事にもいろいろあっていい。修行に専念するのもいいし、宣教活動をするのもいい。また経営マネジメントをしてもいいと思う」と語っている。
南方人物周刊(中国)より。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080612-00000000-cou-int