2008年06月12日(木) 14時01分
東京・秋葉原殺傷:友人ら声詰まらせ… 流山で通夜 川口隆裕さん悼む /千葉(毎日新聞)
東京・秋葉原の通り魔事件で亡くなった流山市南流山、東京情報大学2年、川口隆裕さん(19)の通夜が11日、同市流山の斎場「ライフケア流山会堂」で営まれた。家族や友人らは、改めて強い憤りと深い悲しみに包まれた。通夜には約350人が参列し、会場の外で焼香の順番を待つ人もいた。
川口さんと幼稚園から中学まで同じだったという専門学校生、山本優樹さん(19)は「穏やかで誰にでも優しかった。来年は一緒に成人式を迎えるはずだったのに」と言葉を詰まらせた。
南流山中のハンドボール部の後輩だったアルバイト、熊井慎吾さん(18)は「後輩思いの先輩だった。犯人が憎い」とうつむいた。
川口さんが卒業した二松学舎大付属沼南高校の2、3年の担任だった曽田顕教諭は「今はただ冥福を祈りたい。それだけで頭がいっぱいです。とても誠実な子だった」と声を詰まらせ、大粒の涙を流した。
参列者によると、川口さんの遺影はシャツ姿で、軽くほほ笑んでいた。読経とともに、すすり泣きの声が途切れなく聞こえた。両親は焼香する人に何度も丁寧に頭を下げていたという。
葬儀は12日午後1時から、同斎場で行われる。【柳澤一男、長谷川力】
6月12日朝刊
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080612-00000120-mailo-l12