2008年06月12日(木) 11時01分
「もう大丈夫だよって伝えたい…」武藤舞さん葬儀 言葉詰まらせる参列者 秋葉原通り魔事件(産経新聞)
東京・秋葉原の無差別殺傷事件で、犠牲になった東京芸大4年、武藤舞さん(21)の葬儀が12日午前10時から、東京都台東区上野公園の寛永寺輪王殿でしめやかに営まれた。冷たい雨の中、多くの親族や友人らが参列し、舞さんと最後の別れをした。会場に入りきれない参列者のために張られた雨よけのテントは、沈痛な面持ちの参列者であふれ、誰からも愛される舞さんの人柄をしのばせた。
参列者によると、葬儀では大学の友人らが「アベマリア」を合唱し、トランペットの演奏などをするという。
舞さんとともに音楽の催しに携わったという指揮者、柴田謙さん(34)は「音楽に熱心に取り組む愛嬌(あいきょう)のある子だった。これから音楽界での将来が楽しみだったのに…」と肩を落とした。
舞さんと親しかったという女子大学生(22)は「(舞さんは)とにかく笑い上戸で、飲み会での笑顔を思いだします。今も死んだなんて思っていません。もう大丈夫だよって伝えたい」と、言葉を詰まらせた。
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