2008年06月12日(木) 20時34分

＜公取委＞テレ朝に警告　「ロデオボーイ２」減量数値に疑義（毎日新聞）

　テレビ番組の通信販売で、乗馬型運動器具を短期間利用するだけで大幅に減量できるかのように紹介したとして、公正取引委員会は１２日、景品表示法違反（優良誤認）の疑いがあると判断し、テレビ朝日（東京都港区）に警告した。地上波の大手テレビ局に警告を出すのは初めて。

　商品は「ロデオボーイ２」。公取委によると、テレ朝は０６年６月から約１年間、関東ローカル２番組で、被験者の１４人に１日１時間ずつ３週間乗ってもらった減量結果を計１９７回放映。１台２万９８００円で約５万３０００台、総額約１５億円を売り上げた。

　しかし公取委の調べでは、この条件では理論値では０．４キロ減だが、テレ朝は１．４〜６．６キロ減ったと説明していた。自主的に食事制限などをした被験者が６人いたという。

　テレ朝によると、放送前に東京都の指導を受け、機器の効果に個人差があることを明示し、数値をありのままに表示したが数値に問題があるとの認識はなかったという。テレ朝は「厳粛に受け止め、適切な表示に一層努める」とコメントした。【苅田伸宏】

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