2008年06月11日(水) 17時31分
【秋葉原通り魔事件】加藤被告、神戸事件やバス乗っ取りと同学年(産経新聞)
加藤容疑者ら現在の25歳は、平成9年の神戸連続児童殺傷事件で逮捕された少年や12年の西鉄高速バス乗っ取り事件の少年と同学年。世紀末(2000年)を多感な17歳で迎え、同年にはバス乗っ取り以外にも同年代の凶悪犯罪が全国で相次いだ。動機の不可解さから「理由なき犯罪世代」と言われた。
加藤容疑者らの学年が生まれたのは昭和57−58年。ファミリーコンピューターが発売(58年)されたこともあり、テレビゲームとともに歩んできた世代ともいえる。
援助交際が社会問題となったころに中学校に入学。まもなく同学年の少年が14歳で一連の神戸事件を起こした。事件の衝撃と警察や社会を挑発する犯行声明の異質性が、その後続発する「17歳の凶行」に大きな影響を与えた、と当時の専門家は分析した。
愛知県豊川市では少年が主婦を刺殺、「人を殺してみたかった」と供述。バスを乗っ取った少年は「ネットで殺人や死体の画面をみて、やってみたい気持ちになった」が動機とされる。「学級崩壊」という言葉が生まれたのもこのころだ。
成人を迎えると「年収300万円」時代の格差社会でが待ち受けていた。ワーキングプア(働く貧困層)は現在の大きな問題だ。
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