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2008年06月09日(月) 23時29分

通り魔事件翌日の秋葉原を歩くオーマイニュース

 秋葉原で起こった連続殺傷事件。このニュースを聞いた時、一般的な事件の内容による衝撃と同時に私はもう1つ驚きを禁じえませんでした。それは事件が私の働く職場から数分という近場で起こったからです。

■9日朝の風景

 事件翌朝になった今日(9日)の9時30分過ぎ、通勤の途中で事件現場を通りました。

 意外にというか、予想通りというか、現場近くはまだ店がほとんど空いていないということもあり、ごく普通の静かな秋葉原でした。

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 とあるお店の前には、開店をまつ男性客がたくさん集まっていて雑談していました。道を通る人々は会社に通勤する人々と思われ、ごく普通の風景でした。

 しかし、事件の中心となった交差点の現場に近づくと、報道関係者と思われるカメラマンが沢山集まって写真や映像を撮っていました。

 そこでは目撃者か被害者の関係者と思われる人が取材を受けていて、周りに何十人もの人が集まっていました。7時頃TVでは現場から生中継をしていましたが、その時は中継している様子はありませんでした。

 そして、その1、2m先の交差点の角の地面に、花束が置いてありました。通勤に向かう人が通り過ぎる中、時折人が足を止めていました。

 ある人は私のように写真を撮ったり、リュックを背負った若い男性は、少し離れた場所で神妙に手を合わせていました。若いOL風の2人の女性は、花束の中に何かを置いていきました。

 また、交差点を渡った工事現場の前に仮設テントを覗くと、中では警察官が白い台を作っていました。献花台か何かでしょうか?

■朝以上の人だかりだった9日昼すぎの風景

 午後3時頃、ふたたび現場を訪れました。

 基本的にはいつもの風景と変わらないのですが、交差点の角だけは朝以上に人だかりが出来ていました。

 近づくと、朝作られていたテントがあり、白い台の上に花束などが沢山置いてありました。やはりこれは“献花台”となっており、その横ではまた誰かがインタビューを受けていました。

■意外な現象が……

 献花台は沢山の花束で溢れていました。実際、道を歩いていると、何人か花束を持った人とすれ違いました。続々と献花台に向かっている様子です。

 現場から少し歩いたところに、小さい花屋さんがあり、店の前に花束をもった男性がいたので、「ここで買っていたのか」と思いました。店の中を覗くと、小さい店内になんと10人くらいの人が行列を作っていました。まさかこんな所でこんな現象が起きるとは思いもしなかったので驚きました。

 現場から会社に戻る道中だったのですが、意外なところで「花屋さんの行列」という、貴重なものを見ることができました。

 事件現場の交差点は常に大勢の人がいますが、そこを過ぎれば、全く事件前とかわらないいつものアキバの風景でした。

(記者:白石 竜次)

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