2008年06月09日(月) 10時10分
「城のある町、集まれ!」 佐賀・唐津で全国城下町シンポ(オーマイニュース)
「城持ち」の青年が佐賀県唐津市に集合した。もちろん、お殿様ではない。
お城がある町の青年会議所が開催している27回目の「全国城下町シンポジウム」の唐津大会が6月6、7、8日の3日間開かれたのだ。
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大会本部によると、集まったのは全国の函館から沖縄まで67城下から約1000人。城を町おこしなどに役立てようという青年会議所の面々だ。
会場の唐津市には、今年「築城400年」と銘打ってアピールしている「唐津城」がそびえる。
その城は玄界灘に面した唐津湾の高台にある。一望できる国の特別名勝「虹の松原」、砂浜が伸びる西の浜を両翼、湾内に浮かぶ島を頭、眼下を流れる松浦、町田二本の川をその足に見立て、上空からは鶴が舞う姿だと、別名舞鶴城として親しまれ、年間12万の観光客が訪れる。
シンポジウムは青年会議所が、「城を縁に文化や歴史を語り、多くの市民と触れ合おう、そうすることで地域や日本の振興、発展に役立てよう」と始まったそうだ。
会期中、唐津の城下では商店街が協賛のイベント「100円祭」で盛り上げ、秋祭り唐津くんちの曳山(やま)など地元の伝統的な祭りの一部も披露。唐津城下町の心意気を見せ、にぎわった。
参加者は市内鎮西町の豊臣秀吉が朝鮮出兵の拠点「名護屋城跡」を訪ね、秀吉に思いを巡らしたり、名物、呼子のイカ料理を楽しんだりなど、近郊の観光、視察もした。
日本青年会議所の先輩会頭、鴻池祥肇参議院議員も講師として参加。「いま、日本病を撃て」のテーマで講演「歴史を学び、危うい日本の伝統と文化を守れ。お城は日本のシンボル、城下町はその先頭に立ってほしい」と訴えた。来年は京都府の「福知山城下」での開催が決まっている。
(記者:畦間 優)
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