8日午後0時35分ごろ、東京・秋葉原(千代田区外神田1)の交差点で、西側から走ってきたトラックが数人をはねた後、急停車。トラックから降りた男が、奇声を上げながらサバイバルナイフで通行人を次々に切りつけた。
警視庁などによると、通行人ら男性14人と女性3人の計17人が病院に搬送されたが、このうち5人が死亡した。
男は南方向に逃げたが、駆け付けた同庁万世橋署員らに取り押さえられ、殺人未遂の現行犯で逮捕された。
同庁捜査1課では、無差別に通行人らを狙った通り魔事件とみて特捜本部を設置して捜査している。
発表によると、逮捕されたのは、静岡県裾野市富沢、職業不詳加藤智大(ともひろ)容疑者(25)。運転免許証などから分かった。
8日午後4時半現在で、19歳と20歳、29歳、47歳、74歳の男性ら5人の死亡が確認された。負傷者の1人は、同署交通課の警察官(53)という。東京消防庁によると、けが人の約半数は背後から刺されていた。
警視庁幹部によると、加藤容疑者は、神田明神通りをレンタカーの2トントラックでジグザグに走行しながら、通行人をはね飛ばしたという。加藤容疑者は「刺したのは間違いない」「生活に疲れてやった」などと供述している。
現場は、家電販売店などが並ぶ電気街で、中央通りは歩行者天国でにぎわっていた。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080608-OYT1T00385.htm