秋葉原で無差別殺人…２５歳男が通行人切りつけ７人死亡（スポーツ報知）

2008年06月08日(日) 20時15分

通り魔事件が起こった現場の血痕を調べる捜査員

　８日午後零時半ごろ、東京都千代田区外神田のＪＲ秋葉原駅近くで、トラックが歩行者天国の通りに突っ込み、通行人をはねた。さらに運転していた男が路上で次々に通行人らをサバイバルナイフで刺し、７人が死亡、１０人が重軽傷を負った。警視庁は現場で男を取り押さえ、殺人未遂の現行犯で逮捕した。

　警視庁によると、男は静岡県裾野市、職業不詳加藤智大容疑者（２５）＝本籍青森県。調べに対し、通行人らを刺したことを認め「人を殺すため秋葉原に来た。世の中が嫌になった。誰でもよかった。きょうは一人で来た」と供述しているという。

　同庁は万世橋署に捜査本部を設置、無差別殺傷の通り魔事件として動機などを捜査している。

　死亡したのは、松井満さん（３３）＝神奈川県厚木市＝ら男性６人と武藤舞さん（２１）＝東京都北区。重軽傷は男性８人、女性２人。うち１人は同署交通課の警部補でパトロール中だった。

　これまでの調べによると、加藤容疑者は神田明神通りから歩行者天国の中央通りにトラックを乗り入れ、中央通りを通過して停車。車から降りて通行人らを刺した。

　近くの交番の警察官が異変を感じて現場に赴きナイフを持った加藤容疑者を発見。警棒で２—３回殴ったが逃げたため、拳銃を抜いて警告したところ、加藤容疑者はナイフを捨てたという。

　東京消防庁や関係者によると、亡くなった被害者は刺されたことによる失血死のほか、車にはねられたことが原因の人もいるとみられる。

　加藤容疑者は人材派遣会社が契約しているマンションに住んでいる。トラックは静岡ナンバーのレンタカーだった。

　神田明神通りと中央通りの交差点は秋葉原駅から数十メートルで、当時周辺は買い物客らでごった返していた。