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2008年06月08日(日) 20時10分

通行人刺され7人死亡 負傷10人 静岡の男を現行犯逮捕中国新聞

 八日午後零時半ごろ、東京都千代田区外神田のJR秋葉原駅近くで、トラックが歩行者天国の通りに突っ込み、通行人をはねた。さらに運転していた男が路上で次々に通行人らをサバイバルナイフで刺した。十八人が病院に運ばれ、うち七人が死亡した。

 警視庁は現場で男を取り押さえ、殺人未遂の現行犯で逮捕した。

 警視庁などによると、男は静岡県裾野市富沢、職業不詳加藤智大かとう・ともひろ容疑者(25)=本籍青森県。調べに対し、通行人らを刺したことを認め「人を殺すため秋葉原に来た。世の中が嫌になった。誰でもよかった。きょうは一人で来た」と供述しているという。

警視庁は万世橋署に捜査本部を設置し、通り魔事件とみて捜査している。

 死亡したのは十九歳、二十歳、二十九歳、三十三歳、四十七歳、七十四歳の男性六人と二十一歳の女性。負傷は男性九人、女性二人。うち一人は同署交通課の警部補でパトロール中だった。

 これまでの調べによると、加藤容疑者は神田明神通りから歩行者天国の中央通りにトラックを乗り入れ、中央通りで車から降りて通行人らを刺したという。トラックは静岡ナンバーのレンタカーだった。

 神田明神通りと中央通りの交差点は、秋葉原駅から数十メートルで、当時周辺は買い物客らでごった返していた。

【写真説明】<右>連続傷害事件があった現場で救助活動にあたる救急隊員ら=8日午後1時15分、東京都千代田区外神田
<左>容疑者が現場付近に乗り付け、通行人をはねたレンタカー=8日午後1時20分

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200806080258.html