2008年06月08日(日) 18時15分
馬乗りで、返り血浴びながら…衝撃の瞬間語る目撃者 秋葉原通り魔(産経新聞)
「犯人は返り血を浴びながらナイフを振りかざした」。白昼、秋葉原の歩行者天国を襲った通り魔事件。目撃者が衝撃の瞬間を語った。
■写真で見る■秋葉原の惨劇
■東京都大田区のフリーター、真保力太郎さん(19)
「加藤智大容疑者は小太りで、トラックから出てきた後、はねられて倒れた人に馬乗りになって、胸から腹にかけて何度も刺し、返り血を浴びていた。刺された人はうめき声のようなものをあげていた。周囲も『ワー』『キャー』と声を上げていた。容疑者は次々と同じようなことをしていった」
■二男(10)と訪れていた所沢市の会社員(48)
「犯行直後は、横断歩道の近くに3人ぐらい、20メートルほど離れた路地に1人が血を流して倒れ、うめいていた。あわてて周囲の人たちが、一生懸命に人工呼吸をしていた」
■JR秋葉原駅電気街口付近で通行人に地図を配っていた観光案内業の男性(27)
「4月末に自称アイドルが(路上で開脚して都迷惑防止条例違反で)逮捕された一件以降、パフォーマーも減りやっと平穏を取り戻してきたのに。平和を乱さないでほしい。歩行者天国はなくなってほしくはないが、こんなことがあったら廃止されてしまうかもしれない」
■秋葉原駅付近でチラシを配っていた男性会社員(27)
「パトカーの音を聞いて、最初はよくある盗撮かひったくりかと思ったが、午後0時40分ごろに中央通りまで行くと、血を流した男性があおむけに倒れて、5人くらいで人工呼吸をしていた。連れと思われる男性が『救急車はまだこないのか』と大声で叫んでいたが、5分ぐらいたってやっと来た」
■メード服で歩いていた女性(25)
「たくさんの人があつまる場所で、こういうことがあると怖い」
■足立区在住の看護士、魚谷直輝さん(35)
「買い物をするために秋葉原に来ていた。お茶の水方面から『ニッポンレンタカー』と書かれたトラックが、かなりのスピードで交差点内を直進し、ドン!という音がした。フロントガラスが破損していた。負傷者はグシャッとねじれた格好で倒れていて、そのうち50歳代くらいの男性は青くなっていた」
「警察が到着し、救助作業をしている警察官に向かって刃物を持った加藤容疑者が走ってきた。警官は刺されたとき、加藤容疑者にぶつかられたような形。背中と前方腹部を刺されたと思う。救急隊が到着し、『AEDが足りない!』という声がしたため、秋葉原駅までAEDを取りに行った」
【関連記事】
・
死者6人に…「人を殺すために秋葉原に来た」と加藤容疑者 秋葉原通り魔事件
・
ジグザグ走行、馬乗り、メッタ刺し…白昼の惨劇でパニックのアキバ
・
ナイフの男、警官が警棒で応戦、逃げ惑う通行人…
・
秋葉原通り魔事件 25歳男を逮捕 「暴力団員」と名乗る
・
「ホコ天がパニック状態に…」一斉に逃げ出す群衆 秋葉原通り魔事件
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080608-00000933-san-soci