2008年06月06日(金) 02時30分
<PCI>JICAからの指名停止処分後も裏金作り(毎日新聞)
大手コンサルタント会社「パシフィックコンサルタンツインターナショナル」(PCI)の脱税事件で、同社は政府開発援助(ODA)事業で多額の使途不明金があるとして国際協力機構(JICA)から指名停止処分を受けた後も裏金作りを続けていたことが分かった。特捜部はODA事業に絡む不正経理が常態化していたとみて、法人税法違反容疑で逮捕した元社長の森田祥太(66)、取締役の渡辺行雄(58)両容疑者を追及している。
2人は香港に設立した現地法人に実体のない「情報提供料」を送金、04年までの2年間に約1億7700万円を隠し、法人税約5700万円を免れたとされる。裏金の一部は現地エージェントを通じODA事業の受注工作資金として東南アジアなどの政府高官に渡していたという。
関係者によるとPCIは04年、コスタリカでのODA事業で約2200万円が使途不明になったとしてJICAから指名停止処分を受けたが、その後も裏金を作り、外国政府関係者への工作を続けていたという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080606-00000017-mai-soci