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2008年06月06日(金) 20時45分

ソフトバンク「iPhone」 3〜4万円なら大ヒット?J-CASTニュース

 ソフトバンクモバイルがアップル社製の携帯電話「iPhone(アイフォーン)」を発売することが決まった。ただ、発売時期や価格などについてはベールに包まれたまま。しかし、早くも「iPhoneは日本で売れるのか? 」といった話題で盛り上がりを見せている。

■ドコモ「可能性を引き続き検討したい」

 ソフトバンクモバイルは2008年6月4日、「iPhone」を08年内に国内で発売すると発表した。iPhoneは米国で07年6月に発売され、アイコンにタッチして操作する独特のデザインなどが人気を呼び、これまでに500万台以上が販売される大ヒット商品となった。

 ソフトバンク広報は08年6月6日現在でも

  「リリースにあること以上お話できることはありません」

と口を閉ざしており、国内販売される「iPhone」の実態については謎のままだ。

 現在までのところ、「iPhone」はGSMという通信方式を採っており、国内に導入の場合は、3G(第3世代)携帯電話の通信方式による端末が新たに開発されると見られている。

 「iPhone」をめぐっては、NTTドコモもアップル社と交渉をすすめていた。アップルは通信事業者から「iPhone」の通話料金の一部をもらうビジネスを採用している。携帯電話業界ではNTTドコモとのあいだではこの点で交渉が折り合わず、ソフトバンクはアップルの高額な請求を飲み込んだ、といった噂が駆け巡っている。

 しかし、NTTドコモ広報はJ-CASTニュースに対し、

  「可能性があるならば、(『iPhone』を販売する)可能性を引き続き検討したい」

と話しており、場合によってはドコモとソフトバンクの2つの通信事業者から「iPhone」が販売される可能性もなくはない。

■売れるかどうかの鍵は価格

 ユーザーのあいだでも「ソフトバンクがiPhoneを販売する」ことが大きな話題になっており、「なんだかんだで売れるんだろうな〜」「SBじゃなければ買うんだけどなぁ。。去年買ったdocomoの2年縛りが恨めしい」「メール打ちにくいのが日本市場では致命的」といった書き込みがネット掲示板などで相次いでいる。

 ヤフーが行った意識調査では、「iPhone発売は携帯各社のシェア争いに影響すると思う?」との問いに対し、08年6月6日夕方現在で43%が「大きく影響する」と回答。34%が「少し影響する」と答え、「あまり影響しない」は19%、「全く影響しない」は4%だった。少なくともネットユーザーにとって「iPhoneがソフトバンクから発売」というニュースは大きなインパクトがあるものだったようだ。

 携帯電話に詳しいジャーナリストの松村太郎さんはJ-CASTニュースに対し、「売れるかどうかの鍵は価格」と指摘する。

  「米国では、iPhoneについてはセキュリティを強化した新しいソフトが出るなどして、ビジネスユースに対応するようになっています。日本では、(携帯電話の市場は)2台目の市場になっており、3〜4万円の価格に押さえられれば大ヒットの可能性があるでしょう。7〜8万円だと、2台目としてのニーズに応えられないかもしれません」

アップル社は2008年6月9日に新商品のイベントを開く予定で、そこで日本で販売される「iPhone」の実態が明らかになる可能性がある。海外の報道を見てみても、ソフトバンクが販売する「第3世代通信対応のiPhone」に注目が集まっている。


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