2008年06月05日(木) 16時49分
「馬の舌」という風習を知っていますか?(オーマイニュース)
6月5日、新潟の田舎では月遅れの節句をする。前日の6月4日は、よい節句。この日は、餅草(もちぐさ)と菖蒲(しょうぶ)の葉を一緒に神棚に供える。そして、お風呂に菖蒲をいれて入るのである。昔から4日に菖蒲湯に入ると、蛇になめられないとかいわれている。
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また、旧新津市(現在は新潟市秋葉区)のある地域では、米どころならではの風習が今も、わずかながら残っている。節句といえば柏餅(かしわもち)だが、新潟ではご存じのように、笹(ささ)団子。
そのほかに、米どころならではの団子がある。それは月遅れの節句の6月4日に、神棚などに供える「馬の舌」といわれるものだ。あるお年寄りに聞いた話であるが、春、田んぼの耕しや荷運びなどで、苦労をかけた馬、牛に感謝をするため、馬や牛の舌のような形をした餅を新笹でつつみ、神棚に備えるのである。米どころならでは風習だ。しかし、この行事も、次第に行うところが少なくなってきた。
昔は、この時期には、玄関に菖蒲と餅草を束ねたものを飾った家を多く見かけたが、今は、それも少なくなってきた。こうした風習は、いつまでも残していきたいものだ。
(記者:湯田 祐一)
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