記事登録
2008年06月04日(水) 16時44分

オウム被害者救済法案、成立へ 衆院委で可決産経新聞

 オウム真理教による一連の事件の被害者に見舞金を支給する法案が4日の衆院内閣委員会で、自民、公明、民主の3党による修正を経て全会一致で可決された。近く衆院本会議で可決され、来週にも参院で可決、成立する見通し。
 支給対象は、地下鉄、松本の両サリン事件や坂本堤弁護士一家殺人事件など8事件の被害者や遺族。被害の程度によって給付額が6段階に分かれ、「介護を要する障害」の3000万円を最高に、10万〜3000万円が支払われる。支払った額については、国が教団に対する損害賠償請求権を得るとしている。
 教団をめぐっては、破産手続きで被害者に支払われなかった賠償金が多額に上ったため、各党で法案を検討。民主党は2月、残債務を国が肩代わりして支給する内容の法案を衆院に提出したが、その後自民、公明と修正協議を行って、一定額の見舞金を支払う内容となった。

【関連記事】
最高3000万円給付の法案提出へ オウム真理教被害者救済
オウム「生野施設」検査拒否で信者ら告発
オウムに立ち入り検査 2年ぶり、上祐派施設も
オウム被害者見舞金、3964人が支払い対象に
オウム破産手続き「最後配当」と終結宣言 債権者集会で

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080604-00000946-san-soci