2008年06月03日(火) 11時41分
街で1つの老舗百貨店が閉店へ最後のバーゲン!(オーマイニュース)
5月28日、山口市内のアーケード街で営業してきた百貨店「ちまきや」が、閉店前最後のバーゲンを始めました。8月31日までの95日間、3カ月を超える長いバーゲンの始まりです。
ちまきやが行う最後のバーゲンの名前は、ラストにふさわしく「ちまきやグランドフィナーレ153」。前身の八木呉服店としての開店から153年に及ぶ地元の支援に対し、「価格で恩返しする」と言わんばかりの意気込みを伝えると同時に、店の歴史を示す白黒の写真を並べたテレビCMを山口県全域に向けて放送しています。
私が以前、ここで第一報にあたる「山口市唯一の老舗デパートが閉店する」という記事をお伝えした時には、どのような幕引きが図られるのかと少しだけ推理していたものですが、実際にバーゲンが始まった28日には、ちまきやの手前のアーケードである中市(なかいち)商店街に、初売りを超える長い行列が出来ていた、と言います。
さて、店内ではどのような催しが展開されているのでしょうか?
多くの商品が安く提供される中、「ちまきや懐かしの写真展」が開かれています。江戸時代の最後に開店して以来、足掛け153年に及ぶ歴史を多くの写真やイラストなどで展示しているとのことです。小さな百貨店と言えども、長く重い歴史を持っていることを物語る企画と言えるでしょう。
店内のカウントダウンボードは1日ずつ減っていき、夏休みの終了とともに、百貨店としてのちまきやは天寿を全うすることになります。
しかし、10月からは北九州市の井筒屋が、宇部に続く2つ目の県内のお店として営業することになっているので、あまり悲壮感を持たず訪れたいと思っています。
(記者:河村 崇)
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