2008年06月02日(月) 12時00分
今朝に限って首が動かない…「寝違え」の正体に迫る!(R25)
痛ッ! 1週間前、起き上がろうとした瞬間に首に激痛が走った。やっとの思いで出社するも、振り向くたびに声を上げるほど痛い。も、もうオレの名を呼ばないでくれ〜!(実話)
こうして、稀に天災のごとく襲いかかる「寝違え」。いつもと同じ布団で寝ているのに、なぜ突然人間は寝違えてしまうの? あきカイロプラクティック治療室の檜垣暁子先生に聞いてみると…。
「そもそも寝違えとは、首周りの筋肉が大きな負担により細かく断裂してしまった状態とされています。しかし、残念ながら寝違えのメカニズムは国内外を含めて解明されていません。ただ、疲労が蓄積している時期の睡眠中で、首に大きな負担がかかったときに発症すると考えられています」
例えば、頭が枕から不自然に落ちたまま眠ると、約5kgある頭の重みを一部分の筋肉だけで何時間も支え続けるわけだ。そりゃ、筋肉も断裂するよな…。それにしても、なぜ寝違えるとあんなに痛いんですか?
「筋肉への過度な負担は、直接的な痛みにとどまらないからです。負担が有害な刺激として脳へ伝えられると、交感神経系が活性化されます。すると、筋肉が緊張して硬くなり、血管も収縮。血行不良と酸欠状態により患部の痛みが増し、それが知覚神経を刺激してさらに痛みを強く感じる…という痛みの悪循環が起こるのです」(同)
何と厄介な…。しかも原因の本質が解明されていないなら、絶対的な予防策もないんですよね? せめて、あの激烈な痛みに襲われたときの対処法を伝授してください!
「まずは、凍らせた冷却剤をタオルで包み、10分ほど冷やしてください。これを2〜3回繰り返し、冷シップを貼っておけばずいぶんと痛みが和らぐはずですよ」(同)
なお、専門家以外の人が揉みほぐしたり、湯船に浸かって温めると炎症を広めるだけなんだそう。よーし、寝違えてしまっても、これで乗り切れる! しかし、起きるまであの痛みに気づかない人間の睡眠欲ってすごいよな…。
(R25編集部)
寝違えの原因と考えられていることを見る
※コラムの内容は、フリーマガジンR25から一部抜粋したものです
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