【ケネディ宇宙センター(米フロリダ州)=勝田敏彦】米航空宇宙局(NASA)とアリゾナ大などは5月31日、氷らしき「物体」が写った火星表面の画像を発表した。着陸した探査機フェニックスが撮影した。
火星探査機フェニックスの下に、白く固そうな「物体」があった=NASA、アリゾナ大など提供
フェニックスの足場を確かめるため、ロボットアームのカメラを機体底面の下に回り込ませたところ、表面が白く滑らかで固そうに見える「物体」がとらえられた。
機体底面のノズル(写真上部)からガスを噴射して着地した際、地表の土が吹き飛ばされて露出したらしい。研究チームは「地表の5〜15センチ下に氷があるとみてきた。(物体の正体について)第一の解釈は氷だ」という。
フェニックスは今週中にも地表のサンプルを採り、オーブンのような装置で加熱してガスを分析する。「物体」が何かわかる可能性もある。
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