2008年06月01日(日) 03時04分
トルコ大統領、「両陛下招請」の意向を明らかに(読売新聞)
【アンカラ=宮明敬、加藤賢治】4日にトルコの国家元首として初めて日本を訪れるアブドラ・ギュル大統領は30日、アンカラの大統領執務室で読売新聞と単独会見し、訪日の際、天皇、皇后両陛下をトルコに招請する意向を明らかにした。
招請時期は、オスマン帝国(1299〜1922)の使節団の初来日から120周年を迎える2010年としており、同年には、日本の文化を多面的に紹介する「日本年」もトルコで開催される。
大統領は「陛下が招請を受けてくだされば、こんなうれしいことはない」と語った。大統領は陛下との会見で、初の使節団を乗せたトルコの軍艦が1890年9月、和歌山県串本町沖で沈没し、沿岸住民が救助した史実に基づく小説の日本語版を献呈する。
昨年8月に大統領に就任したギュル氏は、トルコの政権を担う穏健イスラム政党「公正発展党(AKP)」の設立者の1人。建国以来、厳格な政教分離を国是としてきた同国で、初のイスラム政党出身の国家元首。
外相経験の長い同大統領は、イスラエルとシリアが最近再開した和平交渉で、仲介の主導役を果たしたことも明らかにした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080601-00000002-yom-int