北九州市内に住む高校1年の女子生徒(16)が、「(インターネットの)ブログに『死ね』と書き込みされた」などとつづった遺書を残し、自殺していたことが分かった。書き込みの有無などはまだ確認されておらず、生徒の通う同市小倉北区の私立女子高校が事実関係を調べている。
市消防局や福岡県警などによると、29日午前6時55分ごろ、生徒が自宅で首をつっているのを母親が発見、119番通報したが、間もなく病院で死亡が確認された。28日夜から29日未明にかけて自殺を図ったとみられる。家族あての遺書には丁寧な字で「お世話になりました」といった記述とともに「ホームページのブログに『死ね』と書き込みされていた」などと書かれていたという。
県警は、生徒の友人らのホームページにこの生徒の悪口が書き込まれていた可能性もあるとみて、学校側に対し「学校裏サイト」の有無や、書き込み、いじめなどがなかったかなどについて調査を求めている。学校側も29日以降調べているが、遺書の内容に該当するような書き込みはまだ見つかっていない。
同高は30日午前に全校集会を開いて事件を報告。31日には保護者集会を開いた。全校集会後、生徒の級友や同じ中学から進学した生徒を中心に動揺が広がったため、臨床心理士が相談に応じる態勢を取ったという。
同高によると、この生徒は学級委員をしていた。校長は「これまでもネットやブログの使い方について機会あるごとに訴えてきた。本当に残念でならない」と話している。
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