ガソリンの小売価格が1日から各地で値上がりする。石油元売り各社が1日からガソリンの卸値を1リットルあたり9.5〜13円と過去最大の上げ幅で引き上げるためだ。これで1リットル170円を超えるスタンドも出そうだが、客離れを気にして大幅値上げには慎重な小売りもあるとみられる。
仙台市内のガソリンスタンドでは31日夜、営業終了後に、従業員が価格表示を変更した=同日午後8時すぎ、戸村登撮影
5月26日現在のレギュラーガソリン1リットルあたりの全国平均価格は160.3円。卸値が引き上げられた分がそっくり小売価格に上乗せされれば170円台に乗る計算だ。
元売り各社は、相場の押し上げを狙い、直営販売会社が運営するスタンドの価格を1日から即刻大幅に引き上げるよう指導。一部元売りは、170円台前半から後半まで小売価格が上昇すると強気の見方をしている。
ただ、高値をきらった買い控えで5月の販売量は前年同月比で1割前後減った。小売価格をどこまで上げるか、ライバルの動きを見て決める小売業者も出そうだ。
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