日本航空(JAL)のシンボルとして約半世紀親しまれてきた「鶴丸」を描いた航空機が31日、羽田—大阪(伊丹)間で最後のフライトを終えた。空港にはファンが大勢詰めかけ、別れを惜しんだ。
鶴丸マークの機体を見送るJAL職員たち=31日午後、福岡空港、長沢幹城撮影
羽田空港では午後6時半すぎに飛び立つ羽田発の最終便を、「さよなら鶴丸」と書かれた横断幕を持った社員が見送った。出発前のロビーは、ファンでごった返し、歴代の制服を着た客室乗務員や搭乗案内のモニターを写真に収めた。
乗客の一人、兵庫県尼崎市の会社員声元(こえもと)友一郎さん(40)は、5歳と3歳の娘を連れて新幹線でやって来た。「日本らしい鶴丸が好きでした。なくなるのは寂しい」。約20年間、機体塗装に携わる池田和仙(かずのり)さん(44)は「JALの象徴であり、あこがれでした。消すのは惜しいけれど、新しい時代に向けた仕事です」と話した。(渡辺志帆)
アサヒ・コムトップへhttp://www.asahi.com/national/update/0531/TKY200805310280.html