３１日午前０時５分ごろ、浜松市南区飯田町の電器店「すぎうら電化」の杉浦恵美子さん（６４）から「男が押し入り、夫が刺された」と１１０番通報があった。夫の幸男さん（６６）が胸や大腿（だいたい）部など数カ所を刺され、搬送先の病院で間もなく死亡した。男は現金約１０万円を奪って逃走。静岡県警は強盗殺人事件とみて、浜松東署に捜査本部を設置し、男の行方を追っている。
殺害された杉浦幸男さん
杉浦幸男さんが刺された現場＝浜松市南区飯田町、馬場由美子撮影
調べでは、幸男さんと恵美子さんは店舗兼住宅１階の８畳間寝室で就寝中だった。言い争う声で恵美子さんが目を覚ますと、幸男さんが刃物を持った男ともみ合っていた。男は幸男さんの胸など数カ所を刺した後、「金を出せ」と恵美子さんを脅した。恵美子さんが約１０万円を渡すと、男は奪って逃げたという。
男は身長約１７０センチ。帽子をかぶり、覆面はしていなかった。
杉浦さん夫婦は２人暮らしで、３０日は午後１０時半ごろに寝たという。
現場はＪＲ浜松駅から東に約５キロの東海道新幹線の高架沿いにあり、畑と住宅が混在する地域。杉浦さんは電器店を営む傍ら、自治会長を務めていた。近くに住む女性（７２）は「恨みを買うような人ではない」と話していた。
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