日本航空(JAL)のシンボルとして約半世紀親しまれてきた「鶴丸」を描いた航空機が31日、羽田—大阪(伊丹)空港間を往復する便で最後のフライトを終えた。
最後のフライトに飛び立った「鶴丸」マークの日本航空機=31日午後8時41分、大阪空港、荒元忠彦撮影両空港では飛び立つ最終便を、「さよなら鶴丸」と書かれた横断幕を持った社員が見送った。出発前のロビーでは、乗客が客室乗務員や搭乗案内のモニターを写真に収めていた。
往復で搭乗したファンもいた。埼玉県久喜市の会社員内田功さん(52)は「18歳で初めて乗った鶴丸機をかっこいいと思って以来の飛行機ファン。どこかに残してほしい」と話した。
約20年間、機体塗装に携わる池田和仙(かずのり)さん(44)は「JALの象徴であり、あこがれでした。消すのは惜しいけれど、新しい時代に向けた仕事です」と話した。