大阪、京都両府警が総力を挙げて行方を追っていた石津淳容疑者(40)。30日未明に石津淳容疑者を発見した埼玉県警の2人の警察官が当時の状況を語った。
2人は、県警自動車警ら隊の巡査部長(35)と巡査(33)。午前1時ごろ、小雨の中、巡査の運転でパトロールしていると、リュックを背負って赤い自転車をこぐ石津容疑者とすれ違った。石津容疑者がパトカーを見て目をそらしたため、職務質問をしようと車をUターンさせた。
石津容疑者は自転車を乗り捨てて土手を逃げようとした。2人は車を止めて追い、土手を上った巡査長が捕らえた。「どうしたんですか」「名前は」などの問いに、石津容疑者は口ごもったまま。「何かを隠している」。パトカーに呼び入れ、車内灯で見た顔が、指名手配犯の資料の記憶と一致した。重ねての質問に「石津です」と名乗ったという。