大阪市・淀屋橋で30日、服や小物などのブランドショップが入った商業施設「淀屋橋odona(オドナ)」がオープンした。かつて金融街だったこの地域も、「おしゃれな街」に変わるかもしれない。
オープンと同時に、大勢の買い物客らでにぎわう「odona」=30日午前、大阪市中央区、小玉重隆撮影大阪市営地下鉄の淀屋橋駅に隣接する敷地で、三井不動産などが建設した16階建てオフィスビルの低層階に出店。日本初進出のイタリアのかばんブランド「チーバ」やスペイン料理「ファロ デル ポニエンテ」など、服飾、飲食店など32店が入る。各店に路面店感覚で入れる構造。オドナは「驚き」と「大人」を組み合わせて命名した。
淀屋橋はもともと金融機関も集まるオフィス街だったが、銀行再編による撤退や、企業による支店の統廃合などで一時、オフィスビルの空室が増えた。その分、03年以降に飲食店や服飾店が増えたという。
オドナを含め、この地域の街づくりに携わる企画会社、ケイオス(大阪市)の澤田充社長は「淀屋橋は歴史的な建物が数多く残っている。商業機能を加えることで、キタにもミナミにもない大人が楽しめる『上質感のある街』にしていきたい」と話す。(佐藤亜季)