2008年05月30日(金) 13時30分
そもそもバターとマーガリンってどう違うんだっけ?(R25)
昨年から一部で報道されている「バター不足」。実際、スーパーなどで売り切れになっているのをよく見かけるし、4月末には大手乳業各社から値上げの発表がありました。うーん、日常的にバターを使っているR25読者がどれだけいるかは分かりませんが、「不足」と聞けば気になるのが人間心理。さっそく、この現象について探ってみました。
「国内乳製品市場の逼迫を受けて、国産バターの需要が非常に高まっています。安定供給に向けて可能な限り取り組んでいますが、小売店様や食品製造業者様などのお客様のご要望に、十分お応えできていない状況です」(大手乳業社広報室)
ちなみに、バターはデニッシュやパイ生地のパン、そしてフランス料理などにも欠かせない材料の一つ。ただ、料理に素人の僕らは、バターがなければマーガリンでも代用できるのでは? と思ったりもします。スーパーでもマーガリンならたくさんありますし…。
「マーガリンとバターは別ものですよ。一番の違いは主な原料が牛乳だけかどうか。生乳から分離させた乳脂肪のかたまりであるバターに対し、マーガリンは植物や動物の油脂(なたね油やラードなど)に、水や乳粉、香料を混ぜ合わせたものです。そもそも、マーガリンはバターに似せて発明されたものですから」(ベーカリー経営者・木村氏)
なお、マーガリンにはいろいろな種類があって、バターよりパン生地になじみやすいものや、コクや香りが強いものも開発されているのだとか。
「だからバターの代わりにマーガリンを使うにしても、何をどうチョイスして既存のメニューに生かすのか、あるいは新メニューを考えるのか…研究が必要です」(木村氏)
どうやらバター不足の影響は、一般消費者にとってよりも、わずかな味や風味の違いで勝負する、飲食業者にとって影響が大きいもよう。日常的な食材が突然なくなるのは大変。早く市場が正常に戻ることを祈っています。
(R25編集部)
バター不足の背景と価格改訂の要因を見る
※コラムの内容は、フリーマガジンR25から一部抜粋したものです
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