2008年05月30日(金) 23時02分
<窃盗>過去4回有罪の男、また「氏名不詳」で初公判 千葉(毎日新聞)
千葉県船橋市のスーパーで万引きしたとして、常習累犯窃盗罪に問われた氏名不詳の男の初公判が30日、千葉地裁(石田寿一裁判官)であった。男は逮捕後、氏名や年齢、住所地などを一切明かさず、「千葉県行徳署留置番号第57番」として起訴された。01年以降、4回にわたり窃盗罪などで「氏名不詳」のまま有罪判決を受けており、この日の法廷でも「立場が不利になっても名前などは言いません」と述べた。
論告によると、男は4月8日午後3時50分ごろ、市内のスーパーで、あんパンやコーヒー牛乳など計5点(計526円相当)を盗んで警備員に取り押さえられた。起訴事実を「間違いない」と認め、検察側の懲役3年の求刑に対しても、「3年は短い」と自ら厳刑を求めた。
男は身長約170センチのやせ形で、白髪交じりの短髪。四角い黒縁眼鏡に灰色トレーナー、黒色ズボン姿で出廷した。法廷では検察側や裁判官の質問をさえぎり、「答える気はない。くだらない質問ばかりで茶番だ。時間と金の無駄だ」などと繰り返した。担当の国選弁護人にも身上を一切話さなかったが、指紋や写真、本人の供述などから、過去4回の事件で有罪判決を受けた男と同一人物と確認されたという。【斎藤有香】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080530-00000171-mai-soci