5月29日、四川大地震をめぐるシャロン・ストーンの発言が中国で大きな波紋を呼んでいる。写真は昨年10月撮影(2008年 ロイター/Eric Gaillard)
[北京 29日 ロイター] 米女優シャロン・ストーンさんが四川大地震は中国政府によるチベット政策の「報い」だと発言したのに対し、中国国民の間では強い反感が起きており、クリスチャン・ディオールがストーンさんをモデルに使った広告を中国全土で取りやめるなど波紋が広がっている。
5月12日に発生した同地震では、これまでに少なくとも6万8000人が死亡。一方、チベット自治区で3月に起きた騒乱に対する中国政府の姿勢をめぐっては、世界各地から批判の声が出ていた。
クリスチャン・ディオールは声明で「彼女の個人的なコメントは当社とは無関係であり、当然ながら、お客様の気持ちを害するあらゆるコメントを支持するものではないことを理解して欲しい」としている。
また、現地紙の京華時報は、中国国内の映画館はストーンさんの映画を上映しない方針だと報じた。
一方、ストーンさんは同発言について29日に謝罪を表明。地元紙の新京報によると「インタビューでの不適切な発言で中国の人たちを傷つけたことは非常に悲しい」などと述べている。