ウエットスーツなどの素材メーカー、山本化学工業(本社・大阪市)は29日、関西大で、同社が開発した水の抵抗の少ない新素材「SCSファブリック」を用いた水着の性能テストをした。大学生男子4人、同女子2人が自由形やバタフライで200メートルを泳いで、自己ベストより4秒から8秒速い記録が出たという。
同社によると、学生選手によるテストは4月から行っている。当初は自己ベストより2、3秒速い記録だったが、約2カ月でさらに記録を更新した。新素材の水着は着慣れることで、より好タイムが出せるという。
同社は、日本水連と契約しているミズノ、アシックス、デサントの3社に新素材を提供している。メーカー側が求められている水着の改良期限は30日だ。