アフリカの医学研究や医療活動に貢献した人をたたえる「野口英世アフリカ賞」の第1回受賞者2人が29日、野口博士の故郷、福島県猪苗代町を訪れ、生家跡に建てられた記念館などを訪問した。
野口英世記念館を訪ね、地元の小学生に歓迎されるウェレさん(右)とグリーンウッドさん=29日午後、猪苗代町の野口英世記念館、戸村登撮影
野口英世記念館を訪ねたウェレさん=29日、福島県猪苗代町、戸村登撮影
2人は、マラリアや感染症の研究で功績のあった、英ロンドン熱帯医学研究所のブライアン・グリーンウッド教授(69)と、乳幼児の予防接種率向上などを進めたケニアのミリアム・ウェレ国家エイズ対策委員長(68)。
野口博士の母校、翁島小学校の児童らが歌をうたい、町民が旗を振って出迎える大歓迎ぶりに、2人は感激した様子。修復して保存されている生家について、「博士はたいへん貧しい生まれだと聞いていたが、とても素晴らしい家で驚いた」と話し、周囲を笑わせた。
28日に横浜市で授賞式があり、それぞれに賞状と賞金1億円が贈られた。30日には会津若松市の会津大学で記念講演を行う。
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