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2008年05月29日(木) 19時15分

金総書記「統一は3、40年後」 00年の南北会談で朝日新聞

 【ソウル=箱田哲也】「朝鮮半島の統一には30〜40年はかかる」。北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記は、00年6月にあった初の南北首脳会談で、当時の金大中(キム・デジュン)大統領にこんな見通しを伝えていた。会談実現に水面下で動いた韓国の林東源・元統一相が28日、ソウルであった講演で明かした。

 金総書記に「統一までどれぐらいの期間が必要と思うか」と問われた金大統領は、南北の人々が力を合わせるかどうかで早まったり遅れたりすると答えた。総書記は「私は30〜40年はかかると思う。だからそれまで平和的な共存や交流をしつつ統一に備えよう」と語ったという。

 また、国連軍が一方的に設定したと北朝鮮が反発している、黄海上の軍事境界線、北方限界線(NLL)について、北朝鮮側は91年に締結した南北基本合意書の交渉過程で「改定するまではNLLを守る」と譲歩したことを明らかにした。

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