埼玉県熊谷市で2月、2人が死亡、7人が重軽傷を負った酒酔い運転による事故で、運転手に酒を出したとして道交法違反(酒類提供)の罪に問われた同市小泉、飲食店経営大久保博明被告(45)の公判が29日、さいたま地裁であり、検察側は懲役2年を求刑した。
検察側は「3年前から、車を運転している人に酒を出し続けるなど刑事責任は重大」と指摘。弁護側は「十分反省している」として執行猶予付きの判決を求めた。
道交法の酒類提供は、06年に元福岡市職員が起こした飲酒運転事故で幼児3人が亡くなったことを契機に、昨年9月施行の改正道交法に盛り込まれた。
事故で、泥酔状態で乗用車を運転した無職の男(32)は危険運転致死傷罪で起訴され、同乗の男2人も道交法違反(飲酒運転同乗)の疑いで書類送検されている。(加藤真太郎)
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