2008年05月29日(木) 12時00分
オンライン・ボトルキープのユニークなシステムとは?(R25)
「あの店のボトル、まだ半分以上も残ってるのにそろそろ期限が切れちゃうよ…」
しばらく訪れていない居酒屋のキープボトルを思い出し、焦った経験はないだろうか。自宅や職場の近くならまだしも、なかなか足を運ばない店だったら最悪だ。筆者もこれまで、「面倒だからあきらめるか…」と何本も焼酎ボトルを無駄にしてきたもんだ。R25世代たるもの、ぼちぼちキープボトルくらいスマートに使いこなしたいところである。
ところで、このボトルキープというサービスにもIT化の波が押し寄せ、ちょっとユニークな試みが見られるようになった。その名も「オンライン・ボトルキープ」。
これは多店舗展開する居酒屋などで最近採用され始めた手法で、文字通りキープボトルの残量をオンラインで管理するシステムのことだ。たとえばA店で開けたボトルでも、同じ系列ならB店でもC店でも続きを飲めるという、大変に便利なもの。検索してみるとまだ数は少ないものの、首都圏や関西で同様のサービスを行う店舗が複数存在している。
このサービス、いったいどのような仕組みで運用されているのだろう? オンライン・ボトルキープのサービスを採用するイデアに話を聞いた。同社は地鶏炭火焼「車」をはじめ、複数の業態で飲食店を営んでいる。
「会計時にボトルの残量を計測し、その数値を本部のサーバで管理しています。すべての系列店でその残量データをオンラインで共有するわけです。弊社が先駆けというわけではありませんが、手探りながらこの3月から運営を始め、好評をいただいています。もともとは、大阪で入れたボトルを東京のお店でも飲めたらいいな、という発想で始めたサービスです」(イデア販促部・高島さん)
同社の場合は会員向けサービスの一環で、利用には無料の会員登録が必要。系列の店舗であればどこでも、メンバーズカードを提示すれば、前回飲んだ続きから飲むことができる。
「弊社は焼き鳥屋から広がったグループですが、お客様には串カツ屋や鉄板焼き屋など、私たちが運営する他の業態の店舗も楽しんでもらうきっかけになれば理想的です」(同)
飲食店にとってボトルキープは、リピーター獲得のための重要な手段。他方、客の視点から見ても、酒代を切り詰められる貴重な手段でもある。このサービスがもっともっと広まって、1本のボトルをさらにいろんなお店で無駄なく飲めるようになることを、飲んべえライターは切に願うのであった。(友清哲)
(R25編集部)
オンライン・ボトルキープのユニークなシステムとは?の詳細情報
※コラムの内容は、フリーマガジンR25から一部抜粋したものです
■「経済」に関する過去のイチ押し記事
・
中国の“富裕層”は、すでに1億人を超えた? (2007.05.24)
・
原油価格高騰だからこそ知っておきたい石油ビジネス (2007.11.22)
・
R25世代がホントにうれしい「福利厚生」って何? (2008.01.31)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080522-00000021-rec_r-sci