ソプラノ歌手の田島茂代が30、31の両日、東京の能楽堂で、宮城道雄や平井康三郎ら日本歌曲の世界に迫る。
ドイツ音楽を主体に活動の幅を広げる一方で、知られざる日本歌曲の魅力にも目を向けたいと思ってきた。昨秋、生まれ故郷の滋賀・彦根の能楽堂で日本歌曲を歌う機会に恵まれた。「空間や空気そのものが音楽の一部になる。これって西洋のコンサートホールでは得られない感覚だと思う。私なりの方法で日本の伝統と溶け合わせていきたい」
30日午後7時、31日午後3時。東京・表参道の銕仙(てっせん)会能楽研修所。共演は箏の河原伴子、十七絃(げん)の河原抄子ほか。5千円。電話090・6652・0751(MOST)。