「米国で商品先物オプション取引に投資し、高利回りで元金は大丈夫」などと秋田県の高齢女性を狙って金をだまし取ったとして、県警捜査2課などは29日、破産した秋田市の投資会社「ファーストオプション」元社長の細川広明容疑者(49)=秋田市=ら幹部4人を詐欺の疑いで逮捕した。被害者は県内を中心に約670人、被害総額は78億円にのぼるとみて調べている。
ほかに逮捕されたのは、いずれも元取締役の新見直城(63)=東京都新宿区、川崎政美(55)=秋田市=、元監査役吉田直哉(49)=同市=の各容疑者。
調べでは、細川容疑者らは06年1〜2月ごろ、秋田市内の自営業の女性(74)に、「3カ月ごとに3%の高配当を受けることができ、1年後には元金と手数料を返す。元金も絶対大丈夫です」などとうそをいって、4回にわたり計1千万円をだましとった疑い。細川容疑者は容疑を認めているという。
同社は、96年に営業を始め、資金繰りに行き詰まった06年4月まで営業を続けていたという。06年7月に被害者弁護団の申し立てで始まった破産手続きで回収できたのは、約420万円にとどまった。
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