【北京=峯村健司】新華社通信によると、四川大地震の震源に近い四川省綿陽市北川チャン族自治県唐家山にある、土砂崩れで川がせき止められた「土砂ダム」について、中国政府は28日までに、土砂堤を崩すための爆破作業を近く実施することを決めた。5〜7日以内に排水口をつくる作業を終える見通し。
約700人の武装警察部隊が39台の重機を使って作業を続けているが、貯水量は前日より1千万立方メートル増えて水位が上がっており、爆破で作業を早めることにした。下流の15万8千人も28日までに避難を完了した。
中国政府の28日の発表によると、四川大地震の死者は6万8109人、行方不明者は1万9851人。被災者は4561万人に上っている。国家発展改革委員会の穆虹・副主任は同日の会見で、地震による経済損失が、約1517億元(約2兆2800億円)の被害を出した年初の雪害の少なくとも2倍以上になるとの見方を示した。
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