新日本石油は28日、ガソリンの卸値を6月1日から1リットルあたり12円引き上げると発表した。記者会見した中村雅仁常務は、レギュラーガソリン1リットルあたりの小売価格が「都心など一部では170円台後半になる」との見通しを示した。
新日石は、原油価格の急騰と円安で原油調達コストが1リットルあたり11.4円上昇。これに5月に卸値への転嫁ができなかった0.6円分を加えて12円引き上げる。過去最大の上げ幅になる。
車離れを引き起こしそうだが、中村常務は「3〜4%の需要減は覚悟している」と述べ、客離れ覚悟の値上げであることを明かした。
ガソリン需要は高値をきらった買い控えが発生。在庫水準は250万キロリットルと過去最高となっている。
出光興産など各社も値上げを決めている。
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