【ツーソン(米アリゾナ州)=勝田敏彦】国際宇宙ステーション(ISS)のトイレが故障したと、複数の米主要メディアが伝えた。米航空宇宙局(NASA)は、31日に星出彰彦さん(39)らを乗せて飛び立つスペースシャトル・ディスカバリーで交換部品を運び、修理することを検討しているという。
米ニューヨーク・タイムズ紙によると、問題のトイレはロシア製。無重力状態では排泄物(はいせつぶつ)が体から離れにくく、ファンの風で便器に吸い込む。このファンが故障した。
「大用」は機能しているものの、「小用」が使えない状態。滞在中の米ロの飛行士3人は、緊急脱出用のソユーズ宇宙船にあるトイレを借用しているという。
NASAは修理を検討する一方、故障した装置を通さずに直接便器に小便を送り込むことも考えている。トイレが復旧できない場合、ディスカバリーのトイレも使うことになるかもしれない。
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