日本相撲協会の北の湖理事長が28日、大阪府庁で橋下徹知事に会い、財政再建中の府が廃止を検討している大相撲春場所の開催地・府立体育会館の存続を要望した。
北の湖理事長(右)から要望を受ける橋下知事=28日午後、大阪府庁、南部泰博撮影要望書によると、半世紀以上にわたり大相撲が開催されている同会館の廃止はファンが反対していること、他の会場では土俵の設置や相撲部屋の確保が難しい懸念があることなどを挙げ、会館廃止について再考を求めている。
会談で、北の湖理事長は要望書を渡したものの言葉は少なく、橋下知事から「ご要望がありましたら」と水を向けられて初めて、「難波でずっとやって参りましたので、よろしくお願いしたいというふうに思います」と訴えた。知事は「お言葉を重く受け止め判断したいと思います」と明言を避けた。
会談後、橋下知事は報道陣に「大阪場所は残ってほしいけど、体育会館がどうかっていうのはまた別問題」と話した。